夢産地とさやま開発公社の『有機生姜の育て方』をご紹介



 

 

『有機生姜の育て方』目次

 

畑に有機堆肥を入れる

夢産地とさやま開発公社の、有機生姜ができるまでの道のりを紹介したいと思います。道のりは長く、4月の植え付けまでにやらなくてはいけない事がたくさんあります!まず、畑に堆肥を入れます。堆肥の原料は、牛ふん、馬ふん、鶏ふん、おがくず、もみがら等々。これがけっこう重労働!運搬車で畑に運び、まいていきます。


 



次に耕運します。トラクターで出来るところとそうではない所があり、耕運機で行うところもあります。

これからまだまだ4月の定植にはいろいろな作業がつづいていきます。有機生姜を作る道はまだ始まったばかり!

=== その後 ===
 

有機生姜の定植に備えて畝作り

高知県土佐山では、梅も見ごろを過ぎ、桜がちらほらと咲き始めました。有機生姜作り、3月の作業は4月の定植(苗ポットから畑に植えること)に向けて畝を上げます。

畝を上げるにはまず畑に線を引きます。畑の端と端にひもを引っ張り、その上を歩き足形を付けて線の変わりにします。次に、管理機という物で溝を上げていきます。真っすぐ行くのがなかなか難しい!






最後にレーキを使い畝の上を平にならし出来上がり!



また定植前に、肥料を入れてもう一度耕します。次回は定植風景をお届けしたいと思います。


=== その後 ===
 

有機生姜の定植

今回はやっと定植作業です。「定植」とは、苗床から畑に移して植えること。生姜の場合、苗は作らないので正確には「植え付け」作業です。でもその前に、もう一つ大事な作業があります。生姜の種を割る作業です。適度なサイズの大きさに割ります。



いよいよ畑に植えつけます。畝に2条の溝を掘り生姜を25cm間隔で並べていきます。条とは畑仕事で使われる単位で、列や本とおなじ意味です。例)2条溝→2本の溝



次に、管理機で土をかけます。最後に畝をならして植え付け完了です!!



今年もたくさんの生姜を収穫し、みなさんにお届けできればと思います。

=== その後 ===
 

有機栽培は虫との戦い

早朝の5:45に迎えに来てもらい、生姜畑に行ってきました。軽トラに載せてもらってグングン登っていく事10分ほど。小雨振る中、生姜畑到着!



この根本に立派な有機生姜が育っています!



朝の作業は、ズバリ「虫ホジホジ」。素人目には、一見虫なんてついてなさそうだけど…まず葉っぱを見て、こんな風にクルッと丸まってたり、黄色く変色しちゃってるのを見つけます。



おかしな葉っぱのついてる茎を丹念にチェックします。



そして、「この辺かな…」という処におもむろにこの道具!



コレ、自転車の車輪のスポーク!こいつで生姜の茎をホジホジ…!すると、アワノメイガという蛾の幼虫が見つかります!



えっと、この作業を、これ…全部…?マジっすか?



このアワノメイガの幼虫、写真のヤツは大きめですが、小さいのは2〜3ミリでしかも色もほぼ透明。それをホジホジしてプチっと駆除するんです。大崎さん、最近目が悪くなってきて小さいのは見えないけど、手の感触でわかるそう。ムニュッとするみたい。



こうして気が遠くなるほどの手間暇かけて作られる生姜は、11月に収穫を迎えます。大崎さん曰く、公社の生姜はスライスして醤油つけて食べるだけで美味いっ!んだそうです。新生姜の季節が楽しみになってきたー!!

=== その後 ===
 

有機生姜の収穫と囲い生姜としてムロへ

待ちにまった生姜の収穫の時期を迎えました。4月に植え付け後、追肥、土よせ、ワラ敷き、生姜か倒れないように、ネット張り、暑い夏は早朝の虫取り、草引き、さまざまな作業がありました。11月、やっと収穫です!まず「フォーク」という道具を使って、生姜を起こします。

次に手作業で土をよけ、親芋と、新生姜に分けます。新生姜は茎をハサミで切り落とします。

コンテナにきれいに並べます。この作業がけっこう難しい。


 

最後に生姜つぼに貯蔵します。公社が貯蔵している生姜つぼとは、ムロのことを言います。前田さんというご夫妻が手彫りした横穴入口から30メートルの横穴。室温がだいたい15度程度に保たれ生姜の貯蔵に適している。



この生姜つぼに貯蔵しないで、すぐに販売するものが新生姜。3カ月ぐらい貯蔵し、表面が飴色に変化して硬くなってから出荷するのが囲い生姜です。この有機生姜は、こちらでお買い求めいただけます。

=== その後 ===
 

生姜畑の準備

生姜つくりは土作りから始まります。まず、カヤを刈りに行きます。と言っても、みなさん『カヤ』をご存じでしょうか?わたしたちは、冬になってススキの茶色になったのをそう呼びます。





カヤを刈る場所まで行き、草刈り機で刈っていきます。わたしは草刈り機が苦手なので、運びやすいように束にします。この作業もなかなか大変です。鎌で集め、元をそろえて束にしたものを軽トラに積み運搬します。その後「カッター」という機械を使い細くします。





レーキを使い畑全体に広げます。その後堆肥を入れ土作り完了です。この後、畝上げや肥料を入れたりして生姜植え付け作業となります。


=== その後 ===
 

生姜の植付け

お山の上の生姜畑を植えつけした日は、雲ひとつない晴天でした。この畑のまわりにはたくさんのイタドリやワラビも自生していて、山菜狩りにももってこいの場所です。昼休みに収穫しました。植え付け前の一作業!種生姜をポキポキと適当な大きさに小分けします。この作業も慣れていないと、実はとても難しいのです。



種生姜の準備が出来たら、いよいよ畑へ!まず畝の上に等間隔で生姜を並べていきます。昨年は縦に溝を掘り、そこに生姜を並べ、管理機で土をかけてならして完了でしたが、今年はクワを使って手作業で穴を掘り、植えていきした。めちゃくちゃ腰の痛くなる作業です。。。





その後レーキを使って土をならして、植え付け完了です。わたしはクワを持つのも久々で、手に豆が出来てしまいました。これからは草との戦い!有機生姜をつくるには消毒をしてはいけないので、公社では除草剤を使わず、手作業で雑草を取り除きます。またこれから、虫との戦いもははじまります。





生姜作りは始まったばかり。今後は追肥、土よせ、ワラ敷き、ネット張り…とたくさんの作業が控えています!よりよい生姜作りの為に、ひとつひとつ頑張っていきたいと思います。

=== その後 ===
 

虫除けモスバリアの効果

生姜畑の真ん中に、怪しい光…、蛍にしてはデカイ…。土佐山の方なら、車で通る度、「あれは何だ?」と気になっている方がいるのではないでしょうか。夜になると、このように緑色に光ります。写真のように対岸の畑の真ん中です。ますます謎ですね?近づいて見るとロケットのようにも見えなくない…。いったいなんでしょう?



謎の正体は「LED防蛾灯(別名:モスバリア)」です。簡単にいうと虫がよって来ないように光を出しているもの。緑色の光がバリアになり、生姜作りの大敵ヨトウムシや、アワノメイガを阻止してくれます。また外部からの飛来阻止、 バリア内での交尾・産卵を阻止。



この防蛾灯、効果があれば、朝5時からの「虫とり」というすごく嫌な作業がなくなります。朝早くないと虫も取りにくく、また自分たちも暑さにやられてしまいます。虫とりにかなりの時間を奪われていたので、その分を別の作業に当てられるのもメリットです。今のところ効果ありそう?効果があることを祈る毎日です。


=== その後 ===
 

生姜畑の台風対策

次は、台風シーズンを迎え、生姜が強風で倒れたり折れたりしないようにネットをはります。杭を打ち、二人一組になって両サイドをひっばりながらネットをはっていきます。



互いのチームワークが問われる作業で、最初はなかなか難しいのですが、やっていくうちにコツがわかり、上手く出来るようになりました。



以前ブログで紹介した妨蛾灯の効果も出ているるようで、今シーズンはまだ虫取りをしていません。嬉しい報告です。


=== その後 ===
 

有機栽培の新生姜を収穫

特別に来た注文に応えるために、一足早く新生姜の収穫をしました。今のところ虫の被害も病気もなく、写真のようなきれいな色の新生姜を収穫出来ました。土佐山の有機栽培の新生姜は販売しておりますが、季節限定商品となりますのでご了承ください。



4月に植え付けてから4ヶ月、追肥、土寄せ、ワラ敷き、ネットはり、雑草取りなどいろいろな作業がありました。中でも大変なのが雑草をのける作業です。そんな中でもずいぶん大きくなってくれていて、とても嬉しいです。暑い中の作業は無駄ではなかった!!作物は、手をかけただけ答えてくれる実感がわきます。

収穫まであと2ヶ月。雑草との戦いがもうひと踏んばりありますが、より良いものを作るため、頑張ります。今回の収穫は特別なもので、まだ広く販売はしていませんが、11月の収穫にはもっと大きくなった生姜をお届けできると思います!お楽しみに!!
 

土佐山の有機生姜で作られた商品のご紹介

土佐山で作られた有機生姜をもとに、様々な商品を開発しています。どれも味に自信がある商品ばかりですので、是非お試しください。
 
  1. 有機生姜
  2. 有機栽培の新生姜
  3. 有機生姜パウダー
  4. 生姜のコンフィチュール
  5. 生姜糖
  6. 有機生姜の醤油漬け
  7. 生姜ピクルス
  8. 生姜ジャム
  9. ジンジャーエール 辛口
  10. ジンジャーエール マイルド
  11. ジンジャーシロップ
  12. 生姜フィナンシェ

土佐山の有機生姜を、これからもよろしくお願い致します。