春を感じさせる山菜フキ。高知県土佐山地域でも美味しく食されています。下処理やレシピをご紹介。
全国で春に取れる山菜として有名なフキ。土佐山地域でも春に食される食材のひとつです。春一番に取れるフキノトウの場所を覚えておけば、2ヶ月後くらいにフキを収穫できます。土佐山マルシェでは、季節限定でフキを販売しております。是非春の味覚をお楽しみください。
-2021年度 販売中-
2021年度収穫分の販売を開始しました。ご購入はフキ販売ページを参照下さい。
1)春一番にフキノトウ(蕗の薹)とフキを食す
フキは4月中旬〜7月頃まで生えるキク科フキ属の多年草です。日本原産の植物で、近縁種の少ない独特な野菜の一つです。フキの地中茎から出る花のツボミが、フキノトウになります。春一番最初に取れる山菜がフキノトウという地域は多いのではないでしょうか。フキは、地面の上に花芽(ふきのとう)と葉が出ている植物です。葉柄は、長さ60cmで太さが1cm程度です。葉の大きさが直径1m近くなり、日の当たりすぎない湿地や水辺の木陰で育ったフキは柔らかく食用に向いています。
1-1)フキで有名な地域は愛知県
愛知県は、江戸時代からフキ栽培に力を入れておりフキ産地として有名です。スーパーの店頭で見かけるフキの約60%は、愛知早生と言われる愛知県産のフキです。フキは日本全国で自生しています。高知県土佐山地域でも、春の味としてとてもなじみ深いです。山菜摘みの季節になると、地元の方が収穫したフキが農産物直売所やスーパーに沢山並びます。
1-2)フキに似ている植物ツワブキ
フキに良く似た植物でツワブキと言う山菜があります。良くフキと間違われますが、フキより葉が厚く、表面に艶があります。石蕗(イシブキ)または艶葉蕗(ツヤバブキ)と呼ばれる地域もあります。ツワブキは、食用より主に観賞用として知られていますが、佃煮やキャラブキとして食す事ができます。
2)フキの下処理や食べ方
高知県では、フキの煮物(炒め煮)が定番ですが、細かく刻んでチラシ寿司の具にしたり、お浸しにしたり、甘辛く煮込んで佃煮として頂いています。
2-1)フキの下処理
大きな鍋を用意し、鍋に合わせたサイズに切ります。まな板に片手で持てる程度並べ、塩(大さじ1)を振り板ずりします。板ずりにより、フキが色よく茹で上がり、皮も剥き易くなります。沸騰した湯に、塩が付いたままのフキを入れます。細い部分で約3分。根元の部分は約5分程度が茹で時間の目安です。アクはあまり出ませんが、フキ独特の苦みを消したければ、2〜3時間ほど水に晒すと良いです。
2-2)フキの皮むき
根元を上に持ち、先端の皮を2〜3cmめくるように剥いてから一気に引くと綺麗に剥けます。どうしても剥き残しができるので、反対側からも同じように行う事が大切です。
2-3)フキの保存方法
- 冷蔵保存
保存容器に合わせた長さに切り冷蔵庫で保存します。毎日水を変えれば5日ほど日持ちします。 - 冷凍保存
茹でて皮を剥いたフキを漬物容器に入れ、塩を入れて重石をします。3日程時間をおき、水を切ってビニール袋に空気を抜いて入れて冷凍します。 - 調理前に塩抜き
?流水で半日塩抜きします。シャキシャキとした食感のまま美味しく召し上がれます。
2-4)フキのレシピ
- フキとささみのサラダ
茹でたフキと、レンジで加熱し冷ましたささみ(裂く)をドレッシングで和える。 - フキと豚バラ肉の炒め煮
食べやすく切った豚肉をごま油で炒め、色が変わったら茹でたフキを入れる。酒、みりん、砂糖、しょうゆで味付けし、汁気が無くなるまで炒め煮にする。 - フキの炊き込みご飯
茹でたフキを小口切りにする。油揚げは油抜きし、幅を半分にして細切りにする。炊飯器に米(3合)と調味料として酒、みりん(大さじ3)、白だし(大さじ5)、薄口醤油、砂糖(大さじ1.5)を入れ、3合の目盛まで水を足す。フキと油揚げを入れて炊いて出来上がり。
3)土佐山地域で取れるフキのご紹介
- 天然 山菜ふき -高知県土佐山産-
フキの成長により前後することはありますが、例年4月から6月ごろまでが、土佐山産フキの販売時期となります。販売時期は、土佐山マルシェのメルマガにご登録いただければ、販売開始時にお知らせいたします。また、土佐山マルシェ公式facebookでもお知らせしております。