高知県土佐山の山間地域で飼育する土佐ジローの特徴をご紹介。土佐ジローの卵も販売中。
高知県の名産として知られる土佐ジロー。土佐ジローは、卵が有名ですが、食肉としても食べられています。土佐ジローは、高知県中山間地域の産業を活性化する為に生まれた養鶏鳥です。1代雑種でなければ、土佐ジローと呼べないと言うことも、珍しい養鶏鳥の理由でもあります。卵自体は味が濃く、卵かけご飯に利用すると絶品です。土佐ジローの卵を、是非一度お楽しみください。土佐ジローの卵はこちらで販売しております。
高知県中山間地域の産業推進で生まれた"土佐ジロー"
土佐ジローの開発は、農家の庭先養鶏を進めるために始まりました。まず最初に行ったことは、各鶏の品種を調べることです。土佐地鶏は、様々な鶏の中でも高知県内で好まれている鶏の一つです。当時、地場産業としての振興を推進するには、この土佐地鶏の利用が効果的であると判断されました。
高知県は約84%が山地という典型的な中山間地域で、狭い土地でも飼育が可能な鶏を想定して土佐ジローが生まれました。土佐ジローは、卵としても、肉としても利用できる、卵肉兼用の養鶏です。土佐ジローの飼育事業化が始まったのは1988年からで、2019年現在までで30年ほどの年月が経っています。
土佐ジローの特徴
- 卵肉兼用の一代雑種
土佐ジローは、全国でも数少ない卵肉兼用の一代雑種です。一代雑種とは、形質や性能の異なる親鳥が交配して得られる、雑種の第一世代のことです。養鶏場が孵化場から購入している雛は、一代交雑品種です。雑種第二代には多くの種に、雑種第一代と異なる形質が現れます。その為、雑種第一代同士から生まれた雛は利用できず、毎回新たな雛を仕入れなければなりません。
- 放し飼いによる飼育
飼育条件は、鶏舎と飼育場の組み合わせの放し飼いとなります。養鶏場で一般的な手法となる、ケージ飼いではなく、自然に近い環境で養鶏を行っています。
- 力みなぎる有精卵
土佐ジローは有精卵です。飼育環境は、メス20羽に対して、オス1羽以上の割合で同居飼育しています。一般的な鶏卵と比べ、小ぶりですが、卵黄が大きく卵白との絶妙なバランスがあります。味は濃厚でコクのある美味しさです。
- 給餌条件
餌は日齢に応じた穀物配合飼料で、非遺伝子組換品、PHF(収穫後保存用の農薬を使用していない穀物)を使用しています。更に、野草や野菜の緑餌を与える事も義務化されています。
- 野趣あふれる鶏肉
鶏肉用に飼育されている土佐ジローは主にオスで、120〜150日間かけじっくり育てられます。父方の土佐地鶏は、原始的な形態を留めている為、出荷体重は約1.5kgと小型です。肉色は赤みが強く、噛めば噛むほどうま味が溢れます。
土佐ジローの名前の由来
土佐ジローは、高知県中山間地域の地場産業育成、および活性化を目的に開発されました。父系種は、高知県内において最古の日本鶏となる土佐地鶏です。土佐地鶏は、卵、肉ともに美味しく、古くから高知県民に愛されています。母系種は、アメリカ原産のロードアイランドレッドを採用しています。ロードアイランドレッドは、卵肉兼用の実用鶏で、性質が温和であり褐色卵を多く産みます。両親種鶏の頭文字を取って、1985年8月に名称を土佐ジローとしました。土佐ジローは、高知県の登録商標となっています。
土佐地鶏の「土佐地(とさじ)」+ロードアイランドレッドの「ロー」=土佐ジロー
土佐ジローの卵を使ったレシピ
- 卵かけごはん
土佐ジローをよく混ぜ、ご飯にかけて、醤油を少し垂らしてお楽しみ頂けます。また、こだわった食べ方として、ご飯の上で白身と黄身を分け、白身とご飯を混ぜて白身のみの卵かけごはんを楽しむ方もいます。白身を食べた後で、黄身を混ぜると一段と濃厚な卵かけご飯を頂けます。
- だし巻き卵
適度のだしを入れて、通常のだし巻き卵と同様にご利用ください。土佐ジローならではの黄身の濃さを感じられます。
- 土佐ジロープリン
卵と牛乳と砂糖のみ。卵1個に対して、牛乳(125cc)、砂糖(大さじ2)を混ぜて、茶こしでこしながら、陶器のカップに入れます。10分蒸してから、冷まして出来上がり。
土佐山産の土佐ジローの卵の販売について
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土佐ジローの卵 キミガイイ
高知県土佐山地域で飼育している土佐ジローの卵 キミガイイを販売しています。6個入り、10個入りで販売中です。